数年前春休みの終わり、田舎から帰ってきた
知り合いの小学生がこぼしていた。
「おばあちゃんはお料理もおうちのことも上手で
とても楽しくすごした。
ひとつだけ困った。ドライブしてたら野原が
燃えていたのでびっくりしたら車を止めて
話しが始まった。
『あれは野焼きといって人が昔から毎春火をいれる。
それで草原のきれいな花や牛乳を出す牛が食べる草が育つ。
酪農や観光でたくさんの人がごはんが食べられるんだよ
(えんえん・・)』
はやく、ソフトクリームを食べに行きたかったのに、、、」
先日生物多様性EXPOin福岡で出展ブースをまわっていたら
農作業のようなことをしている人がいる。
近づくと阿蘇グリーンストックさんで野焼きの時使う
阿蘇の草原の維持を応援する団体さん。
「安全対策マニュアル」をいただく。
・野焼きボランティアの心得
・野焼きのしくみ
・緊急時
・輪地切り作業時の注意点
がわかりやすくかかれている。
末尾に「●この安全対策マニュアルは熊本県の
「野焼き緊急支援事業」の補助を受けて作成
しています」とある。
今日3/18の日本経済新聞に
「大分・7人死傷事故から1年、野焼き存続高齢化の壁」
の見出し。
グリーンストック山内専務理事の
「都市部と山間部をうまくつなげる仕組みが
なければ野焼きは途絶える」とのコメントがある。
阿蘇の農家で野焼きからはじまる1年の人の暮らしと
生業の美しい営みを思い出す。