ふくおか森づくり日記

ふくおか森づくりネットワークのブログ

2011年08月

「江戸時代の山林」展をみる

油山の山頂への道すがらに示された
周囲の集落への峠道。
コピー ~ RIMG0577
2011年8月14日まで福岡市博物館では
「江戸時代の山林」と題する展示が開催されていた。
江戸時代の福岡の山林を語る複数の絵図が展示。
17世紀中ごろ行われた山林調査図では今は
緑濃い住宅地である中央区平尾の丘陵の一角が
「竹山之図」ではげ山だったことが示されおおっ、
というかんじ。

江戸時代の福岡藩の山林は誰が所有し誰がどのように
利用していたかというのが最も興味のあるところ
だったが、基本的に御山と呼ばれ藩のものだったとのこと。
実際には野山という農民が下草、薪を利用した山
森林育成のため個人が占有した証拠山など管理は
当然さまざまな立場がしていた。

しかしとにもかくにも木は燃料、素材として最重要な
資源だったので過剰利用になりがちだったのは
平尾のはげ山が如実に語る。
当時の木って今の石油みたいだ。

ところで油山周囲の山林はどのような様子だったか。
図「江戸時代の山林面積」をみると
柏原村、檜原村、小笠木村など油山山塊に連なる村の
山林面積は現市域のなかでも広い。
小笠木村については用途の割合が示されており
農民が利用した薪・下草の山林面積が半分を
超えている等興味深い。

展示の最後に参考資料が詳しく列記してあり
その中に福岡県史がある。
この県史って冊数が多くていったいどこを見たら
何が出てくるかわからず敬遠していたが
それをきっちり示してくれていた。

この企画の詳細は
「福岡市博物館常設展示室(部門別)解説390 江戸時代の山林」
Fecata(博物館だより)83号
「竹山之図」はどちらにも掲載されています。是非ご一覧を。

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【しばりん】

古処山を喰いつくすシカ

久しぶりに古処山に行った。
福岡県内でもシカが多いことで
知られていている。
林床にはシカがきらいな
植物しかない。
オオキツネノカミソリ
キツネノカミソリ 
コピー ~ キツネノカミソリRIMG0503
オオハンゲ
コピー ~ オオハンゲ
杉林のそばを通るとシカがかじった
樹皮から虫がはいったのか、
木部までやられている。
コピー ~ 古処山スギ
いったんどうすりゃいいねん。
自らの無力さと起こすべきアクションが
見えずここに来ると豆腐の角に頭を
ぶつけたくなる。
石灰岩質の山なので白い石に
足をのせると滑りやすく豆腐より石で
頭を打たないよう足元を選びつつ歩く。

昼ころから雨。
江川ダムも煙って見える。
コピー ~ 江川ダムと伐採地
今気がついたがダムの集水域
山向こうなどあちこちに白く
見えるのは皆伐跡地だろうか?

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【しばりん】

竹馬

保育園の運動会
10月にあるそうです
森を育てる会の仲間T君

そこの保育園は皆、竹馬を練習して
上手な子供はなんと大人の背丈よりずっと高い2m(足下)の高さの竹馬に乗れるそうです
T君はまだまだらしい

練習したいから作って!
んーん・・・

作ってみますか?
我が子が小学生の時に1つ作ったことがあるがどうやって作ったのか忘れたので
早速 WEBで調査

簡単なのは竹と板切れ4枚と麻紐があれば できるそうなのですが
あげた後に紐が緩むと直せないのでしっかり作りました

針金で結び、その上から麻紐で仕上げ
でも麻紐の扱いがわからない
とりあえず半日水につけてやわらかくしたのを使いました
でも止めは丸結び

下に支えもつけたので ま 大丈夫でしょう
これを機会にロープワークを少し勉強しなきゃー


230816 竹馬1

紐は乾いたらがっちりしまってました

230816 竹馬2

完成して 試しに乗ってみたけど なかなか歩けません
バランス感覚が衰えてきているうー

230816 竹馬3

2mに乗れた姿を見たら 親は涙するよね ガンバレ T君!

角折れクン

お盆休み
ちゃりちゃりで近所のスーパーに買い物
うちを出てすぐ
道路脇のブロック塀に虫の気配
目をやると
カブトムシがしがみついてた
その日も
前日と同じ35℃予報
こんなとこにおったら
死んでしまう

オスにしては角が小さいなと思いながらリュックに入ってもらった

買い物を終え、家に帰って出してみると
少し弱っているが触角を動かして
生きてるよ!って
言葉が返ってきたような 無いような

「無い」
角が無い
踏まれたり、轢かれたり
していたら 命は無い
サナギからの脱皮で失敗した形跡もない
指でポキンって 折られてようにしか見えません

どこの遺伝子を持っているかも分らないので山に放すわけにも行かず
とりあえず、湿ったテッシュとシロップをあげた

シロップには顔をうずめて
ぐいぐい飲んでいるように見えた

230817 角折れ君5

前から

230817 角折れ君2

上から

230817 角折れ君3

後から

230817 角折れ君4

ひっくり返して

230817 角折れ君6


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早かろう 遅かろう

昨日の記事に引き続き三面水路
これは川
油山を源流とする樋井川
洪水対策か
2、3年前に河川の浚渫により
河道の植生がずべて撤去された場所

ツル葦は生長が早いように思えるが
下流の方は全く植生が見られない
草が蔓延るのが遅い

土手や池の葦原は、地下茎が残されているため
草刈や野焼きをしても翌年には元どうりに回復してるのだろう

230813 ひい川

葦が茂るのに後 何年かかるのだろう
上流から地下茎を含んだ土砂が流れてこないと定着しなさそう
災害防止のためには浚渫が必要なんですよね

川への雨水流入がゆったりするように
健康で豊かな森を育てなきゃ


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