今年は、知人の犬猫のことをよく聞きました。
体調衰え、ある日、家族の前から姿を消した猫。
トラックの荷台から落ちてきたのを獣医さんの仲介で
新居を定めた猫。
出勤途中のサラリーマンに保護され、多くの人の厚意で
すてきな里親さんに巡り合った犬。
今やペットと人の密接なことを感じます。
「犬たちの明治維新」という本が出ました。
仁科邦男著
草思社刊
アマゾンの紹介がわかりやすいです。
日本の犬の江戸時代から、太平洋戦争までの歴史です。
具体的なことがらのさまざまを紹介しています
特に印象に残った点。
・江戸時代、犬は村のもので、よそ者を警戒し、子供と遊ぶのが
役割だった。
・藩主が狩りに使う鷹に危害を加えないよう、狩場周囲の村に
犬や猫がいない事例もあった。
・明治維新になって、犬は個人の所有となり、そうでないものは
不幸なことになったとのこと。
・太平洋戦争のとき、供出の対象となり、都道府県によって
度合いに濃淡があったこと(「花子とアン」にそんな場面が
出てきたのを思い出しました。)
出てきたのを思い出しました。)
それで、これが森づくりと何の関係があるんかい、てところですが
何でも、歴史的経緯ってあるんだなあ、と思った、というあたりです。
たくさんの資料を犬というキーワードで渉猟し、
編みなおして、人と犬のかかわりを示してくださった
著者に感謝です。
この方は「犬の伊勢参り」(平凡社新書)も書かれています。