冬空に 身をゆだねたる 蜘蛛の居て  
                      悠留里
 今夏は,「蜘蛛の巣城(?)」といわれても仕方がないほど
家周りには多くの蜘蛛が居を構えた。
 毎朝、まるで蟄居申し渡されたかのような玄関で、張り
巡らされた糸を,”エイヤッ、こゝ丈は切らせて”と十文字に
切り開いて出なければならない。丈夫で、幾人もの罪人が
ぶら下がっても平気なのもうなずける。
 十一月に入ってやっと少なくなったが、木枯らしも降霜も
何のそのと言いたげな一匹がまだしっかりと構築した住居に
頑張っている。
dscn0241.jpg

 この細身のクモに取って代わって数年になる。
それまでは,黄・黒段だら模様も鮮やかなコガネグモばかり
だった。何故だろう? <コガネグモが激減している>との
記載が目にとまる。何故だろう!
 自然は何か知らせたがっているのに,悲しいかな
そのメッセージを受け取る力がない。

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