「油山の宝物さがし」をはじめてから
いろんな団体が著された
「聞き書き」を読むようになりました。
「かまくら・山崎 谷戸と暮らし」
山崎の谷戸を愛する会 刊 2000年
はその最初の1冊でした。
そして多分里山保全をする市民が行った
聞き書きの初期の一冊でもあります。
山崎の谷戸
山崎の谷戸を愛する会は
公園計画が持ちあがったことを契機に
屋外保育をこの場で行ってきた方たちが
中心となり 田んぼや雑木林と
かかわりはじめたのが発足のきっかけです。
地主さんたちから作業を教えてもらうだけでなく
昔の農の営みなどを聞き取りそれを記録したのが
この冊子です。

昔についての語りとあわせ様々な写真 たとえば
牛でしろかきをし、高いアカマツのあった風景
農家の庭先に出荷用か楽しみのためか菊の鉢が並ぶ様子、
昔からのお正月の飾りつけなどが
山崎の暮らしを教えてくれます。
また本書はそれまでの活動と聞き取りを通じて
紡がれていった地主の方たちと新住民であろう
会の方々の交流の深さを語っています。
※「谷戸田に基層文化を探る」
http://www.nacsj.or.jp/pn/houkoku/h10/h10-no13.html

写真の中の一枚は農地の向こうに造成がはじまった
区画が見えるものでした。すべて都市公園となるところを
山崎・谷戸の会の方々がかかわることで一部は
農村景観として残りました。
 ※ 経緯について 記載が以下にもあります。
http://nora-yokohama.org/satoyama/003/12_1.html

公園計画への疑問が
市民による緑地保全に繋がる
このような経緯は舞岡公園にもあり、活動の中から
たくさんのすばらしい市民が生み出されてきました。
後発する九州の私たちは時代が 里山景観や
ボランティア活動に対して社会の「理解」があるように
なっていたためか、少し遅れをとっている、と
感じるときがあります。
でも、自分たちの宝物は自分たちでさがさねば
と思うこのごろです。

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【しばりん】