焼き杉~1
空き家が最近のマイ・キーワード。
浮かび上がってきたのは最近だが
それまでに長い経緯がある。
 
数年前、ある森を造成してマンションをつくることが
近隣の話題を集めた。
駅に隣接し、小中高の通学路沿いでもあり、
子供たちも関心を持った。高校生いわく。
「大人は空き家が多くて困っているって言ってるやんか。
 空き家を住めるようにしてマンションは森のままやったら
 いいのに。」
その後マンションはたち、スーパーができ、
子供や若い世帯が増え、まちは活気づいている。
駅の向こう側にあった古くからのスーパーはなくなり
利用者用駐車場が閉鎖された。
周囲の住宅街はより静かになった感じがする。
 
そのときのゲストの本を読んで、住宅政策について
はじめて考えるようになった。
空き家のことが頭の隅にいつもあるようになり、
いたらんことを言ったりした。
 
数日前、ある新聞夕刊のエッセイで玉村豊男さんが
書いていた。
「田舎暮らしをしたいので空き家はないかと聞かれる。
 人が住んでいない家はあるが、空いていないのが問題。
 以前そこに住んでいた人の品物がぎっしりつまっていて
 次の世代は隣に家をたてて住んでいる。
 空き家にするまでの労力をボランティアでできたら
 住みたい人が住む可能性ができるのに」
いや、そんな大変なこと、せめてNPOにして
労賃がでるようにしないと。
同時に、知人から聞いたり、自分も手伝いに行った
「空き家になっていない人の住んでいない家」を
数件思いだした。
 
昨日から林業女子あたりをうろうろ検索していて
さきほど「糸島空き家プロジェクト」を知った。
空き家になってから「土俵」に乗ってくるのだと思うが
一条の光を感じた。
来月は焼き杉ワークショップが開催される。
焼き杉はあふれるような「マイ萌え」。
ぜひ参加したい。