今日から夏休み。
山に川に海に子どもたちが出かけます。
山は川、そして海と繋がっているので
川や海のことも知りたいと思います。
また、最も大きな「きまり」は法令なので、
その内容や背景はせめて輪郭なりとも
知りたいものだと思います。
海岸法の勉強会があるのを九大のホームページで
知り、日本語だからどこかわかるだろう、と参加しました。
「今後の海岸を沿岸域から考える」
演者 岸田弘之さん
於 JR博多シティ会議室。講話と質疑。
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以下、海岸にまったく詳しくない自分のメモから内容
ご紹介。
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○海岸法は、護岸などの目的で昭和31年につくられた。
昭和28年の豪雨被害も後押しとなった。
その後、市民の遊びの場、油の流出、車による海岸植生の踏みつけ
国と地方の役割分担などが海岸の課題となり
これらの解決をめざし平成11年に海岸法が改められた。
(演者の岸田さんはこの改訂にかかわった方。)

現在、海岸の課題としてクローズアップされているもの。
漂着ごみ、水質、砂浜の流亡、温暖化による海面の上昇。
対策も講じられつつあり海岸漂着物処理推進法など
様々な沿岸域関連制度が整備されつつある。
諸外国の制度の分析も必要。

○質疑の中で出た話題。
・よりよい海岸のためには関心をもつ人たちが
 今後 それぞれ情報発信し、情報交換、現況の理解、
 制度の紹介などの協力をしていくことが必要ではないだろうか。
・九州はアジアに近い。台湾で水害が起きると沖縄に、
 韓国で起きると長崎の島にゴミの漂着がある。最前線。
・国どうしもよい関係をもち、関係国住民同士も
 「この海のゴミや水質なんとかなるといいですね」
 という雰囲気ができるといい。
・韓国の海岸政策は先進的。
・福岡の海岸は埋め立てでできたところも多く、公園として
 管理されているところもある。
・ダムは砂を堰きとめているが排砂機能をもつことが
 ダムの標準とならないのだろうか。
・堆砂の多い地域は将来、標準となるところがあるかも。

○話題に上がった書物など
・「森林飽和」 
 三河湾流域の海岸保全の取り組みが紹介されている。
海岸情報ステーション 
 海岸の情報が掲載されている。
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終了時、水に関するイベントとして
「第2回アジア太平洋水サミット報告会」が紹介されていました。
8/2福岡
8/3は別府。

また、終了後、海岸法について少し検索してみました。
海岸管理の歴史的変遷 国土技術政策総合研究所
をちょこっとずつ読んでみようかなと思います。

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【しばりん】