18日に、本年の森の講座第1回が開催されました。

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 (撮影 あいさん)
前半、講師柴崎先生の作成された映像の上映会では
島の森林林業の歴史などが紹介されました。
住民の方々が思い出を話されるところでは
私たちも、お座敷の隅や、林道で、ともに
うかがうような気持になりました。
 
続く講座では、歴史を改めてひも解きながら
・山は決して手つかずではなく利用されてきたこと
・今は奥山の杉が有名だけれど住む人は、
海や川とも深くかかわってきたこと
・杉のみならず、戦前戦後は、木炭生産が盛んなど
広葉樹ともかかわりがあること
・島外の人の、島の観光イメージと内容の変遷
・住む人、特に若い世代が、人と森や自然との
かかわりの歴史をさまざまに知り
体験していくことが、未来の地域の暮らしや産業にとって
大切と思われることなど語ってくださいました。
そのためにも、昔を知る方々のお話を聞き
記録していくことを大切されているそうです。
 
また、ご研究は
農山村や離島が経済的に、より潤っていくようにという
経済学的アプローチから始まったこと。
潤うための基礎や資源として、歴史や暮らしを知ること
に関心が広がっていったこと、
成果を住民の人と分かち合うため、映像に着目したことなど
「そもそも」のお話もしていただきました。
 
上映会のみ、講演会のみ参加の方々が、それぞれ
両方参加したかったー、と言って、会場を後に
され、申し訳なく、ありがたかったです。
 
柴崎先生、ありがとうございました。
かかわる方々への敬意をお話の中に感じ
背筋の伸びる思いでした。
私たちも私たちの「森と人のかかわり」を知り、
考えることの大切さを改めておもいました。
  
 
【しばりん】