ふくおか森づくり日記

ふくおか森づくりネットワークのブログ

2006年12月

62回木を運ぶ

来年最初の楽しみは早朝のテレビを見ることだ。
ハイビジョンふるさと発
「御木曳(おきひき)がつなぐ町のきずな~伊勢・式年遷宮」

20年に一度行われる伊勢神宮の社殿建て替えのため
地域で木を運ぶ事業が放送される。

インターネットの発達した現在
62回目のお引越しは「遷宮ニュース」として
ネット上にも掲載されている。
便利な世の中になったものだ。
20年に一度、大量の建築材を必要とするのだが
この事業が継続されるよう大正末期から200年計画で造林
を行っている。
『持続可能性』という現代のキーワードのひとつが
この事業にもある。

新年になって読む予定だった週刊文春の
建設業界の広告ページ「人そして技術」
その200年計画開始80年目にして初めて
この森から間伐したヒノキを用材全体の1/4
使用する旨書かれていた。
ネット上には林業関係者によるこの伊勢神宮備林訪問記録もある。

ちなみにこのお引越しの本番というか完了は2013年。

さて明日の楽しみのためのこり十数時間。
新年に来てもらうため最後の追い込みに向かおう。

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【森を育てる会 しばりん】

新年を彩る

正味1日と数時間、2007年を迎える。
今日はあちこちの軒先に新年のお飾りが見られる。
img20061230.jpg

考えてみるとお飾りは里地里山に多く見られる植物で
彩られている。
ウラジロ、ユズリハ、イネ、タケ。
いずれも福岡の山ではよくみかける。
ユズリハは福岡では植栽由来のものが多いように感じる、
森の中ではヒメユズリハのほうをよくみる。
どちらも種子散布で容易に広がるようで、
油山自然観察の森/カブトムシの森にも稚樹が多く見られた。

「見られた」というのは先日の草刈りのとき
この地区はクヌギの優占する森にする、
林床は落葉樹林らしく常緑樹の芽生えは切って
いいということになっていたよね、と
ユズリハ稚樹を伐採したので。
before
img20061230_1.jpg

after
img20061230_2.jpg

「こりゃ来年も冬に心がけて刈っておかないと
あっと言う間にまた芽生えが出そうでなあ」
と声があがった。
そう、そんな元気モノの
身近な植物で生活を彩り新年を迎える
先人の知恵。

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【森を育てる会 しばりん】

『日本の色』

img20061229.jpg今年もあと二日と少し。
正月のささやかな楽しみは
ラクビーや箱根駅伝とチャンネル権を
争って歌舞伎や邦楽を見ることだ。

つい最近まで洋物一辺倒だってのに
いつの間にこんなことになってしまったのか。
日本人だったのだとつくづく思う。

なかでも歌舞伎の楽しさは
幕が開き舞台がみえたときの
伝統的色彩の華やかさにある。
現在職場や家庭で見るのとは少し異なった
色の多くには名前がついている。

と思いつつ年明けて静寂の中で見るつもりの本
『日本の色』
にちょっと手を出してしまう。
日本のさまざまな伝統色名が
衣類、食器、植物とともに掲載されている。
しばしば目にしているはずのさまざまな色に
名前をつけた先人の色彩感覚に改めて感じ入る。
年末年始は美しさを楽しむ気持ちを呼び起こす機会なのかもしれない。

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アカマツの薪

先日の森を育てる会やきそばパーティーでは
台風で折れたアカマツの材を使った。
準備として12月はじめの平日活動で、長い落枝を玉ぎりにした。

img20061228.jpg


細い枝だけ切ろうと思っていたら師匠Iさんにとっつかまる。

「垂直に切らんと、まき割りするとき
 ピサの斜塔のようにななめに立ってわりにくかろうもん。
 材の正面に体をおく。
 鼻とノコの背が一直線になるように。
 押すより引くときに力をいれると少しの力でまっすぐ
 切れるもんよ」

マンツーマンで逃げも隠れもできず ご指導に従って
黙々とノコを引く。
ちょっとはノコ使いが上手になった気がする。

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【森を育てる会 しばりん】

木の年賀状

福岡市林業振興研修大会では
受付のときふたつの御土産をいただいた。

ひとつは木のハガキ。スギだと思う。そうそう、年賀状に使ってみよう。

img20061225.jpg

油性ペンで書いてみる。結構にじむ。
超へたくそな武者小路実篤相田みつおか、というタッチ。

ボールペンにもちかえる。柔らかな材にペン先が深くはいる。
うーむ。

3つめのマルチライナーというマンガなどの線引に使う
文具がいちばんよかったかな?
手持ちの線幅0.1ミリのを使ったが
もっと太いほうが味がでるかもね。

これを口コミで売れ筋に、というときは
木のハガキを使ったお手紙コンクールを
開催するといいかな?
節(ふし)にはインクがのりにくいようなので2枚目から
節を避けつつ書いたが、絵手紙だとデザイン的に活用したり。

手元の5枚のハガキはナチュラルファミリー派、匠派、
ネイチャーゲーム派、ダイナミック派のみなさまへの賀状に。

念のため、郵便局にもっていったが、にっこり受け付けてもらえた。
料金は80円。

知らなかったがいろんな材の木のハガキがあるようだ。
間伐製品.COM e-shop


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