ふくおか森づくり日記

ふくおか森づくりネットワークのブログ

2007年01月

木が植えられない場所

img20070131.jpg

ふく森のみんなの多くは公共の林や緑地に
かかわっているが、九州のあちこちに
スギやヒノキなどひろ~い林業の森がある。

最近時々、再造林放棄(さいぞうりんほうき)と
いう言葉を紙面で見る。
森林にはいろんな法律があってその中で
林業の森は切るときに許可が必要、切ったら
植えるというきまりがあるそうだ。
それがされていない場所をさして言う。

林業としての林に苗木を植えるいろんな助成の
制度はある。けれど九州では2000年代、特に2003年以降
植えるのを放棄している場所が増えているそうだ。
といった話は「森が消える」という番組でも取り上げられた。
木を切った場所に新たに木を植え、守り、
育てても将来それに見合うだけの収入が得られない。

でも、どこにどれだけそういう場所があるの?

ということについての研究をしているグループがあって
5ヵ年の研究期間の中間報告会が開かれた。

・概要は以下をご参照。1/30 西日本新聞朝刊
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070130/20070130_014.shtml
・発表の概要はこちらのホームページにアップする予定
 というお話が最後にあった。 
http://ffpsc.agr.kyushu-u.ac.jp/forman/
50人くらいの人が集まって聞いていた。
こんな大切な話はもっとたくさんの人が聞ければいいな、と思った。

ところで伐採した後の場所でも、自然に森に回復すれば
林業収入は得られないけれど森林となり、降った雨を
保持したり、ゆるやかに川に流していき、
災害を起こさないという森はできるんじゃないのかな?
ということを時々思っていたが、それにかかわる発表も
あった。
70年くらいの針葉樹林の中には結構シイやタブの木がある。
九州山地の常緑樹林の柱になるこれらの木が残るような、
伐採をすれば回復が早いように理解した。
大型機械やそれが通る道を林中にたくさんつける
最近の伐採方法の課題など質疑の話題にあがっていた。

現在の伐採や植林の放棄、そしてそれらの木が
たくさん植えられた60年ほど前の時代の流れ。
人が今の森をつくり、これからの森を作っている。
そしてその中に人の生活がある。
とつくづく感じる。

森林は長くかかってできるもの。
研究は一定の期間に成果を出す必要があるという難しさ。
そのジレンマの中で緊急性の高いこのような課題に
成果を残し、社会に反映させていきたい、という熱い思いを
発表や質疑応答から感じた時間だった。

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なずな粥

山菜好きの友達と道端で立ち話。
話は七草粥に。

七草のなかでおいしいのとそうでもないのあるけど
ナズナが一番美味しいと思うよ。」

そう?実はセリだけ近所で摘んで、スーパーのパックを買って
よく見ずゆでて七草粥にしたんだ。
セリが一番美味しいと思ってたけど。

「セリも美味しいけど生えているのは
ちょっと湿気たところと限られるでしょ。
ナズナは道端や畑のあぜなどどこにでもあるし。」

ん~、でもスジが多くて一見美味しそうにないけど。

「まさか~ペンペン草状態になって果実がついたのを 取ってない?
 ほら、ロゼット葉というぺったんこの状態から
せいぜいこれくらいたちあがった状態までのが美味しいよ。」

img20070130.jpg


はい、もちろんこれや周囲にあるのを摘んで帰りました。
洗うと土だらけだったけど。
よく洗ってゆでてきざんでお粥に入れました。
できたとたんにみんな食べられてしまって写真に
とれなかった、くらい美味しかった。

しかし知っている人がその場で教えてくれるのでなければ
とてもわからなかったなあ。
植物には有毒のものもあるから、持つべきものは
食べられる植物に詳しい友だ。

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【森を育てる会 しばりん】

長く温かな1日

img20070129.jpg

雨の活動日、豚汁であたたまる。
夜は新年会。

会費に関するアンケートをとっている最中でもあり
飲みながらもおカネが話題のひとつ。

森を育てる会で今まで大変お世話になっていた
助成金はいただけて来年度まで。
活動資金の多くをこれにたよっていたため
これからの収入は会費の値上げを含め検討中。

作業道具はほぼ揃っている。
年いくつかの学習活動の講師謝金(薄謝!)
その他小さな支出の積み重ねは一定の額になる。

「会費はいくらまでなら感覚としていいん?」
「会の運営費と会報関連費用と保険以外は
 当日参加者頭割りとかどうなん?(毎回手間やケド)」
「小さい学習活動の助成金はなかなかないよ。」
「説明会に来て年会費1.100円だからうっかり入会した。
今まで続くきっかけが安い会費ってのはあるんですよね」
「大きな事業収入を積極的に得るだけの体制が会にアル?」
エトセトラ

昼間活動にみえたヤマネコさんから
道具貸し出しと保険の支援をうけていることを
うかがった、など話題となる。

2時間の予定が4時間となった新年会。
ひとりがメンバーズカードをもっていたため
1割安となり残金は会に寄付となった。
なんとマジメな!

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炭焼き窯と樵さん

1月の中旬、宮崎県椎葉村からの帰り、国道265号線沿いで炭焼き窯を発見。
しかも煙がもうもうと昇っております。

現役だ~!!

車を停めて話しかけちゃいました。

img20070128.jpg

山男は往々にして寡黙な人が多いので少し恐る恐るだったのですが、このおじさんはとても話し上手。

「今日までは山の日(?)だから山での作業はお休み。山の神様が下りてきて倒れた木と立っている木を数えているところ。昔は人をたくさん呼んで年の初めのお祝いをしていたけど、今日は火の番をしながら二人だけで飲んでいた」などなど、問わず語りでどんどん話してくれます。
「普段は木を伐ってるけど、雑木が出るからそれで炭を焼いている。材はこの辺ではシラカシ、アカガシって言うけど」「今日火入れをして4日くらいかかる。月に2回くらい焼くかな~」などなど。

あまりにも話上手なのでお名前を聞いたら名刺をくださいました。森林組合の理事など肩書きがいろいろ。
気さくで大らかで温かい。
えも言われぬ魅力のある樵さんでした。

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【森を育てる会 もりじゅん】

強風の贈り物

夕方、強風とあられの中を歩いていると
何かが傘にあたる。
手に取るとカラスザンショウの果実がついた枝。
黒い種子はほとんど落ちているが
枝からはさわやかな香り。

img20070126.jpg


今日は森を育てる会の活動日。
カブトムシの森で落ち葉かき。
コナラもきのうの風雨で
落葉がすすんだだろうな。
寒いけれど昼の豚汁が楽しみだな。
鍋奉行ありがとうございます!

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【森を育てる会 しばりん】
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