ふく森のみんなの多くは公共の林や緑地に
かかわっているが、九州のあちこちに
スギやヒノキなどひろ~い林業の森がある。
最近時々、再造林放棄(さいぞうりんほうき)と
いう言葉を紙面で見る。
森林にはいろんな法律があってその中で
林業の森は切るときに許可が必要、切ったら
植えるというきまりがあるそうだ。
それがされていない場所をさして言う。
林業としての林に苗木を植えるいろんな助成の
制度はある。けれど九州では2000年代、特に2003年以降
植えるのを放棄している場所が増えているそうだ。
といった話は「森が消える」という番組でも取り上げられた。
木を切った場所に新たに木を植え、守り、
育てても将来それに見合うだけの収入が得られない。
でも、どこにどれだけそういう場所があるの?
ということについての研究をしているグループがあって
5ヵ年の研究期間の中間報告会が開かれた。
・概要は以下をご参照。1/30 西日本新聞朝刊
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070130/20070130_014.shtml
・発表の概要はこちらのホームページにアップする予定
というお話が最後にあった。
http://ffpsc.agr.kyushu-u.ac.jp/forman/
50人くらいの人が集まって聞いていた。
こんな大切な話はもっとたくさんの人が聞ければいいな、と思った。
ところで伐採した後の場所でも、自然に森に回復すれば
林業収入は得られないけれど森林となり、降った雨を
保持したり、ゆるやかに川に流していき、
災害を起こさないという森はできるんじゃないのかな?
ということを時々思っていたが、それにかかわる発表も
あった。
70年くらいの針葉樹林の中には結構シイやタブの木がある。
九州山地の常緑樹林の柱になるこれらの木が残るような、
伐採をすれば回復が早いように理解した。
大型機械やそれが通る道を林中にたくさんつける
最近の伐採方法の課題など質疑の話題にあがっていた。
現在の伐採や植林の放棄、そしてそれらの木が
たくさん植えられた60年ほど前の時代の流れ。
人が今の森をつくり、これからの森を作っている。
そしてその中に人の生活がある。
とつくづく感じる。
森林は長くかかってできるもの。
研究は一定の期間に成果を出す必要があるという難しさ。
そのジレンマの中で緊急性の高いこのような課題に
成果を残し、社会に反映させていきたい、という熱い思いを
発表や質疑応答から感じた時間だった。
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【森を育てる会 しばりん】 続きを読む