ふくおか森づくり日記

ふくおか森づくりネットワークのブログ

2010年07月

名島・松崎ふるさとカルタ

水害シンポ会場にて以前多々良川ゆめプラン で
ごいっしょしたヒラハシさんが声をかけてくださる。
「きっとこれを読みたい誰かに会うと思って
 持って来たんですよ。」
渡してくださったのは
 esdj
「名島・松崎ふるさとカルタ解説書」
平成22年4月吉日
名島・松崎ふるさとカルタ 制作委員会(名島公民館内)
電話 092-681-0155
 
福岡市東区にある名島・松崎地区は名島城が豊臣秀吉
と縁があるなど歴史のある地域。
この地域につたわるお話を地域の方たちがカルタにしてい
たが読み札の解説として本冊子を作製したとのこと。
カラーの美しいカルタの絵札に大きな字の解説がつき
読みやすい。
 
大感謝していただき、地下鉄の中で読んでいたら
隣に座っていた後期高齢者とおぼしきご婦人から
声をかけられる。
「あら、珍しい御本ですね。」
お渡しすると熱心にご覧になる。
「きっと名島公民館にお電話しておたずねになると
送料だけなどでゆずってくださると思いますよ。」と
電話番号のメモをお渡しし馬出九大病院前で降りらる
ご婦人から冊子を回収する。
 
お別れしてから、お渡しして自分で再度冊子を調達
するべきだったと大変申し訳なく思った。
スミマセン、私もすぐ読みたかったので。
問い合わせられて無事ゲットされたことを祈りつつ。
 

玄関から

昔、自然観察会でお世話になったお姉さんに
過日久しぶりに会う。
 
「あのとき連れていた小学生はどうしている?」
「いや全く自然と関係ない生活をずっと送っている。」
 
しかし考えるとそうでもなかった。
 
今年のようにある暑い夏の日
茫然と買い物からの帰途ふとみると
日頃仲の悪い小学生ふたりが屋外の蛇口のそばで
いっしょに何かしている。
 
頭の片隅で珍しいこともあるものだと思ったが
とにかくドアをあける。
とたんに大きなカメが山のようにたくさん
飛び出して来たではないか!
いったい何が起きたかわからずますます茫然と
していると小学生が飛んできて。
「カメのおうちを洗っている間、玄関にいれていたのに!!」
 
思いだした。
とある大学が移転工事をしている間
知人がカメを預かっていた。
その知人から電話
「数日カメの会議で出かけるのでその間
預かってくれ」
ペットを飼いたくても保護者に飼わせてもらえない
小学生の癒しにちょうどいいと思い
当人たちの了解を得ずに「いいよ」と即答。
 
カメは自分の留守中にきて
知人から小学生が
えさやり、臨時のカメハウスとなっていた
衣装ケースの手入れなど細かく指導を受け
こちらはまったくかまっていなかったので
小学生が衣装ケースを洗っている
=カメはどこかに囲われている
ということを思いもしなかった。
ガメラの映画が現実になったかと思った。
 
何頭預かっていたか把握もしていなかったが
小学生はカメを数えて回収し、玄関のたたきに押し込み
ケース洗いを続けた。
 
数日後カメは帰宅。
小学生のひとりは涙。
同居人は「夜中に帰宅してみんな寝ていても
カメだけは玄関で迎えてくれていたのに。」
 
その後知人は出かけてもカメの世話をしてくれる
よき家族に恵まれたためお預かりはなくなり
大学の造成工事は無事完了しカメは本当の
帰宅をした。
 
お姉さんにこの話をすれば喜んだろうが
ちょうどそのときまた別のカメの人が
「自分のフィールドにカミツキガメが
出たので捕獲して今回の会の間家に
置いておこうと思ったが夫がカメとの留守番を
遠慮するのでしょうがない、しかるべき施設に
移動させてきた」(この人は捕獲や移動の資格をもっている)という話に気を取られていて思い出さなかった。
 

動物園の楽しさ

旭山動物園ボイス」
園にかかわるひとたちに質問をして50ボイスを聞く。
今回のお題は「ひそかな楽しみは?」
 
50ボイスの楽しさとそれを聞く
春風亭昇太と小池栄子のトークが
魅力。動物園を取り上げる
ことがよくあり、たいていテレビの前で
こらえきれず笑ってしまう。
 
動物の生態のおもしろさ
それにつきあって暮らす飼育員さんはじめ
動物園職員方々のそれぞれ異なる
動物とのほのぼのとした距離感が楽しい。
 
タイプは違うが動物園の魅力がじかに伝わる
おもしろさは今を去る20数年前(!)
放送されたタモリの「ウォッチング」以来かも。
タモリがホストとして動物に関わる様々な人を招き
映像をみながら会話を繰り広げる。
専門家にシロウト目線のタモリが素朴な
質問を投げかけ、専門家は淡々と答える中
動物への愛がかもし出され楽しみだった。
 
この常連だった増井光子さんが亡くなられた。
自然な語り口で担当された動物の紹介をされる
お話しは魅力的だった。
上野動物園の臨時職にどうしてもとはいり
それからパンダの飼育係、多摩動物公園に勤務され現在も
長の任にあった動物園の人。
 
大学進学に際し犬をつれて上京したというエピソードが
語るように私生活でも動物とともに生きた方。
増井光子さん4314009810
では麻布獣医科大学馬術部入部以来
「私の出会った馬たち」の
名前と性格が一章を割いて綴られている。
 
また60歳でエンデュアランスという馬術の
ウルトラマラソンに出会ってからの努力を語る
付録4
「サンデーライダーはどのようにライドに備えているか」。
そして付録3「トラブルとその防止策」。
動物とともに生き、馬に乗って去って行かれた。
 
直接講演に接する機会もなかったけれど
親しい方を失ったような気持ちになる。
さようなら、ありがとう増井光子さん。
 

くすだま、ころりん

クスノキを好きな人は多い。
さわさわした葉の動きや音
地面への葉影が揺れる様子が
落葉樹のような開放的な印象を与える。
 
しかし自分はイマイチくすのきが好きではない。
すぐ大きくなるところ。
なんだかもてはやされるところに反発するのか、、
 
過日福岡近郊の癒しスポットという話題がでたとき
あさまちさんが「立花山のクスノキ林なんかどうでしょう」と
言われたのに「え~っ」と思わず言ってしまいみんなから
「どうして悪いん!!」と袋叩きにあった。
まちさんごめんなちゃい。
 
で、世のクスノキ好きの皆様に愛とお詫びをこめて
クスノキのイベント。
今週末のおでかけにいかがでしょうか。
 
名称: くすだま、ころりん
会場: 福岡県立美術館
とき:  8/31まで
概要:北九州市のアトリエの庭先から、クスの木でできた彫
        刻を黙々と生み出した宮崎準之助(1930~1989)。
        不思議なかたちの球や車など、あたたかな作品が
        紹介されます。
関連ワークショップ:「大きなくすだま、みがいてみたら」
 
ワークショップ、入場料その他詳細は福岡県立美術館
の当該ページへ。
 

樋井川の水と人

第7回ふくおか水害フォーラムに参加した。
展示されていた雨水浸透ます、浸透管
コピー ~ 10年水シンポ
第7回とは第一回の2004年に2003年7/21福岡水害を
振り返って開催され、それから回を重ねたことになる。
7.21水害という言葉は初期には冠していたのだがその後
立て続けの水害で7.21が除かれたようだ。
 
確かに最近福岡は水害が多い。
1999年の6月末、東京から福岡に
転入の準備をしていたとき「福岡は大水害」と
テレビで見てあっけにとられたのを思い出す。
 
特に昨年は福岡市の南区・城南区から中央区を流れ
博多湾に達する樋井川沿いが大きな被害を受けた。
今年度のフォーラムは昨年の梅雨の様子について
気象台予報課長さんからの基調講演の後
行政や研究機関から各地域での調査や流出抑制策の
報告等が続いた。
 
中でも自分に親しい樋井川について樋井川流域治水
市民会議
という場ができて、研究者、市民の方たちが流域の治水について意見を交換し、学習を重ねてきたことの報告に感銘を受けた。
最初は月2回意見交換を行ったとのこと、平日夜。
参加者で現地視察も行なった。
市民会議の活動はホームページと掲載のユーチューブ
活動の経緯がとてもわかりやすくて見てきたが
今更ながら参加された方々、準備をされた方々の
努力に頭が下がる。
 
休憩時間に関係者の方から住宅地の中にあるため池を
ほぼひとりで管理されている事例なども伺い、都市化する
町の中で農の要素をどのように取り扱うか
難しいが知られていなかった問題が市民会議の活動に
よって浮かび出てきているのを感じた。
 
意見交換の中では市民会議に参加されているであろう
方々から、水の動きをよく見て積極的に関わっておられる
ならではの発言が非常にたくさん相次いだ。
また、糸島の方から
「自分たちの地域は住民が冬は山、道、流れの手入れを行ない梅雨時に備える。基本的に関係者の道具などを使い
ガソリン代くらいの実費は集落の中の各戸で持ちった費用で賄う。
それでもどうにもならないときに行政に頼む。」という話があり
そのような地域のあることも知った。
 
最後の方にドッキリしたのは
「山はいったいどうなっているんだろう」と
いうコーディネーターの話しから油山麓でお仕事をされているという方が油山観音から市民の森への道、そして南片江5丁目の風致公園でトラックが流されるほどの土砂崩れがあったことが報告された。
 
話しを聞いてきて思ったことは3点。
 
・流域を考えるとき山もその一員として流域の幸をともに考え
 る立場だということ。
・川の話し、ため池の話しは出てくる水の量が関係者の努力
 で数値化されていて議論がしやすい。しかし森林と水の関
 係は森林水文学(しんりんすいもんがく)というのがその研
 究を行っている分野だが様々な要素がからむため数値化
 に非常に労力を要する分野で川の工学系の科学と真っ向
 から太刀打ち? しにくいところがある。
 しかしそういった学問の成熟と発言を待つ必要があると
 思った。
・流域に残る農の営みは水が吸い込まれていく地面を確保す
 ることに繋がっている。今でも農地が住宅街の中に点在す
 るのを3月の森会レクリエーションで見た。
 降雨の影響を少なくするためにも都市の農地で農業が営ま
 れていくことは重要だと思う。
 そして今ある農を育んできた過去の農業、林業、水の利用
 等の営みへの敬意が美しい流域の明日を育てる一つで
 はないかと思う。
 森を育てる会で行っている「油山の宝物さがし」はその小さ
 なリスペクトのひとつ。
 
しかしなんといってもある講演会で聞いた
「地球は大洪水時代にはいった」 
という言葉が忘れられない。
未曾有の降雨の時代にたまたま私たちは生きている。
 
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