ふくおか森づくり日記

ふくおか森づくりネットワークのブログ

2012年07月

情けは人のためならず

 先週、笠原に行った時、お昼を食べながら
小森さんが、ここ1年くらい出会ったことがらのうち
いくつか、今回の水害に際し参考になったことがあった
、と話していた。
もちろん、笠原の方々の地域の力が最大なのですが。
以下時系列はだいたいこんなかんじくらい、です。
 
1年半くらい前から
東日本大震災後の復興支援をしている
トチギ環境未来基地の塚本竜也さんを通じ
被災地のボランティア活動のあり方について
知ることが多かった。
 
1年くらい前
行政の方?との会話
「何かあったときのため、えがおの森のグラウンドに
ヘリコプターが降りられるか一度確かめないと
いかんねえ」
「そうですねえ」
結果的に確かめたのは水害後、ヘリコプターが飛んできて
人が先にロープで降りて、となったけれど
そういうことがありうる、というのは関係者の頭にあった。
 
3カ月くらい前
消防団で、どのうの作り方、がけ崩れが裏山で発生した時
緊急的にビニールシートで覆う方法をおさらいした。
 
1週間前
台湾からえがおの森を訪れていた学生さんたちと
 
笠原への災害ボランティアは昨日の
日曜日、とうとう百人超えとのこと。
森を育てる会のお父さんたちも平日に、先週おひとりが、
今週は声を掛け合って参加予定とのこと。
昭和38年に氾濫した樋井川流域に住む人もいる。
 
先週、えがおの森の前の風力発電を見て
「これ、悪いけど、結局あまり活躍できんだったみたいね、
なんでかね。」と話していた福岡市民のお父さん。

みなさん「情けは人のためならず」という気持ちで参加するのでは
たぶん全くないけれど、けっこう短期に自分にもどってくる
こともあるんだな、と感じた。
 

週末 『タケヤネの里』上映会

 今日、7/27の西日本新聞さんに
「豪雨被害の星野村支援イベント」
「竹皮編みの教室など」
「あすから2日間 糸島の前原公民館」との
見出し。
里地里山に関心を寄せるNPOが予定していた
八女にしか生育しないカシロダケの竹皮編み教室
+『タケヤネの里』映画上映会の中で
募金箱の設置などで被災地支援を急きょ
行うことにしたようです。

このイベントに関する
NPO いとなみ さんのすてきなブログ
http://takeyane.exblog.jp/
6/3の記事から以下コピペします。
申込要です。
 d025786820120603132246
-----ここから------

<2012年7月28日(土)>
開場・受付 09:30-10:00      
竹皮編教室 10:00-13:00    
 昼休憩  13:00-14:00          
 上映会  14:00-16:00        
青原監督             
舞台挨拶  16:00-16:30     

<2012年7月29日(日)>
開場・受付  09:30-10:00
 上映会   10:00-12:00
 昼休憩   12:00-13:00
青原監督×
前島美江対談 13:00-14:00
竹皮編教室  14:00-18:00

☆午前から午後にかけてご参加される方は、
各自昼食をご用意ください。

【参加費】
 ○『タケヤネの里』上映会 前売\1000/当日\1200 

 ○竹皮編み教室 
  ぼたん、花かご \500(所要約1時間半)
    ※28日10:00~12:00受付/29日14:00~17:00受付
  コースター \1000(所要約3時間)
    ※28日10:00~/29日14:00~
  ☆教室に参加される方は、お手持ちのはさみをご持参ください。
  ☆所要時間には個人差がございます。お時間に余裕をもって
    ご参加ください。     
  ○竹皮編み展示会 入場無料(但し、上映中を除きます。)

【会場】糸島市前原公民館(JR筑肥線筑前前原駅より徒歩10分)
     〒819-1119 福岡県糸島市前原東2丁目2-5

【お申し込み・お問い合わせ】
  Tel 090-5543-9149(藤井)/Mail npo_itonami竹yahoo.co.jp

☆アドレスの「竹」を「@」に換えてご送信ください。 
☆Mailでお申し込みされる際は、件名を「『タケヤネの里』申込」とし、
  お名前・ご参加日(28日/29日/両日)・人数・ご連絡先をお知らせください。
 
--------ここまで----------

週末の福岡のイベント

この週末に、福岡で
生物多様性(大人向け)、木育(子ども・親子向け)、
ふたつのイベントが開催されます。
室内で自然のことを考えてみませんか
 
◆第1回生物多様性ふくおかフォーラム
 
1.日程 平成24年7月29日(日曜日)
   開場13時00分 開始13時30分~終了16時30分

2.会場 あいれふ:福岡市健康づくりセンター10階講堂
 (福岡市中央区舞鶴2-5-1)

3.参加対象 生物多様性に興味がある方、ふくおかの自然が
  好きな方、環境保全活動をされている団体、

  社会貢献活動に興味のある企業など
  (※情報収集やネットワーク形成をしていきたいと
   お考えの方に特にオススメです)

4.参加費 無料
5.参加の申し込み
 参加をご希望の方は、Eメールまたはファックスにて、申し込み先まで
 ご連絡ください。

 ※ 詳細はこちら。実は申込は昨日25日までと
なっていますので、主催者にお問い合わせください。

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◆木育キャラバンin福岡
主催 西日本短期大学保育学科
日   時:2012年7月28日(土)10:00~16:00
       2012年7月29日(日)10:00~15:00
会場アクロス福岡交流ギャラリー
    (アクロス福岡2階)
※詳しいプログラムは、西日本短期大学ホームページをご覧下さい。
東京おもちゃ美術館の収蔵品が来る他
申込要の子ども向けワークも開催されます。
 

7/23(月)の笠原

山村塾さんの災害ボランティア募集の
内容に避難所「えがおの森」のお手伝いも
追加されたので23日に参加してきました。

9時過ぎに黒木町総合支所から、送迎担当会員さんの
車に乗り、出発。
ここから「えがおの森」までは今まで、舗装された
道を20分強で着いていました。
しかし水害で道が通れなくなったため、大きくう回。
離合が難しい細い道をいったん山の上に出て
下ります。笠原は山の上の方まで人家、茶畑、
ため池があるのを初めて知りました。
下り始めると、砂防ダムから土砂と木が流れた後
の残る道、崩落した山肌、土砂の流れ込んだお宅、
川沿いに流されたお宅があり、お気の毒さに
心の中で手を合わせながら通り過ぎました。

到着したえがおの森は避難所としても使われています。
まずボランティアへのオリエンテーション。
メイン作業、家の土のかきだし作業上、留意することを
事務局長小森さんから話していただきました。
120723_0959~01
今日の参加者は山村塾の会員さんなど農林業の
現場や作業に慣れた方ばかり
ですが、語る方も聞く方もしんけんです。

前日から土のかき出しをしているお家にむかったメンバーの他
えがおの森の作業にボランティア2名が残ります。
大雨の13、14日に集落の方がみえたとき
使われた布団やシーツを干しました。
事務局のもりまりこさん、ボランティアの
うめちゃんからお話を聞きながら作業を
すすめます。

「えがおの森」は笠原東小学校が休校になったあと
笠原東交流センターとして使われています。
山村塾さんは数年前、ここに事務局を移され
国際ワークなどの宿泊を伴う行事にも活用
してきたこともあり、畳のひいた元教室、
寝具、調理室、風呂、お手洗いが現役で
す。それが今回避難した方たちの生活の
一助となったようです。

昼前にはもりちさんが講師となり、ご自宅片付けから
戻ってきた地元のおかあさんたちと冷や汁
づくりをしました。
昼は小学校隣のお宮でボランティアはお弁当を
広げながら、小森さんから、水害時の様子を
うかがったりしました。

午後は、再び布団やシーツの取り込み。
あっという間に振返りの午後3時となりました。
えがおの森の皆さんに見送られ車から手を振って、
笠原を後にしました。

感じたことはとても多かったです。
○被害
 農地・ご自宅に大きな被害がなく、まもなく出荷の
 菊の手入れ、施肥時期であるお茶の世話と
 大忙しのおうち。
 農地とご自宅に打撃を受けたおうち。
 それぞれを見るにつけ、それぞれの
 皆様の胸中察するに余りあります。
 これからの地域について、朝廣先生が
 心を寄せて書いています。
○ 暮らしに道は大切
  雨が上がった直後から、道を回復するのに集落の
  男性、総出だったそうです。
  行政も出てくださって、山の上からのう回路は開通しました。
  けれど、今までの道が通れなくなったため、
  中高に通学の子供たち、兼業の方の何割かは少なくとも当面
  町中の親戚宅に、寄留したりアパートを借りることになります。
  ふく森事務局長でもある小森さんは今まで、ミーティングの時
  笠原から日帰りで福岡市内に来てくれ、10時ころから
  帰りつくと翌日でした。でも、とても夜道を返すことができなくなりました。

○ ライフライン、特に情報の大切さ
   停電し、電気がなくテレビが見られず、 インターネット回線、
   電話も通じなくても、半日は携帯が使え、みんな余裕が
   まだあった。けれど携帯の中継局のバッテリーが
   切れてからは、さすがにあせったとのこと。
   山間部の笠原では状況はわかりませんが
   ラジオと電池は必須かもしれません。
   ヘリが来た時、電気が通った時は本当にうれしかった
   とのこと。

○ 微力でも通いのボランティアでできること
  一日の中、小森さんは折に触れ
  土をかき出すのに高齢のご夫妻では大変。
  皆さんが手伝ったうと、とても喜んでくださる。
  また、何度か繰り返してボランティアで来ることで
  作業の中心となってもらうことができる、とも。  
  次回のボランティア活動を申込んだ方も
  おられました。
  今後、他の地域にボランティアに行く時等
  4,5人でチームを作っていくと受け入れる方も
  行く方も何かと心強い、と話してくれました。

○リーダーは説明し続ける。
  事務局長小森さん、事務局もりまりこさん、滞在ボランティア
  梅ちゃんが当日のボランティアに作業説明等の対応を
  してくださいました。
   3人とも作業の意義、相互の紹介、海外から来ていた
  ボランティアへの通訳など、説明し、感謝することを
  続けていました。
  すごい、、、この方達の負荷を少なくすることの必要も感じました。
 
○ 休憩をしっかりとることの大切さ
   あまり行けないと、この機会に、と一生懸命
   時間を超えてしたくなるものですが、休憩をしっかり取ることは
   ボランティアの為にもリーダーの為にも必要と感じました。

○ まちのわたしたちの暮らし
    「えがおの森」は笠原の他の家同様、
    トイレはくみ取りですが、人数が一時急増したため
    便槽があふれないか、みな心配したそうです。
    いつもより、細い道を通れる小さいバキュームカーが来た時は
    本当にほっとしたとのこと。

    まちのわたしたちは水や下水についてふだん気にすることが
    ないのです。それは遠いところからきて、遠いところに去って
    行きます。
    見えないというのはぜい弱な暮らしと改めて感じました。

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【しばりん】

山村塾fbとブログ

山村塾さんのフェイスブックにも
・笠原復興基金支援のご案内
八女市社会福祉協議会のボランティア募集
がアップされました。
水害の状況がアップされました。
他の日の記載は日本語ですが、
この7/21付けの報告は英語です。
 
ご活用くださいますように。

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【しばりん】
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