
矢部村ツアーの2ヵ所目の見学地は、個人が所有されている45年生のスギ林。
昨年間伐をしたばかりのきれいな山です。
植林時には1haあたり3600本ほどの苗を植え、これまでに3回ほど間伐を繰り返して、現在は1350本くらいまでに減らしてきているとのこと。
参加者の方から「間伐しなくて良いように、最初から少なく植えてはいけないの?」というご質問をいただきました。
ごもっとも!!
昔は間伐材が売れたんですよね。とくに八女地方は電柱材の生産が盛んだったし、密植することで、苗がお互いの成長を抑えて、年輪の詰まった良い木が育つと言われていたんです。
(最近は、少ない本数で植える事例も増えているようですが)
この後、植林3年目の山を見学して、午後からは座談会。

矢部村愛林クラブや役場の方など10名の方からお話を伺いました。
矢部村に暮らし、都市の暮らしを選択しなかった理由を質問したところ、
20代の若者二人からは、「おじいさんに山に連れて行ってもらったりしていて、長男として実家を守っていきたいと思っていたから」、「親父たちの仕事を見てきたし、後継者の少ない林業を継いでいきたいから」というアッパレな言葉が返ってきました。

他の方の回答からも、みなさん長男だからという自覚を強くもっておられることを感じました。
特に、おじいさんが孫息子(跡取り)に、与える影響が大きいようで、家族のあり方から考えさせられました。
ツアーの参加者のみなさんからは「山を守ることは、人を守ることだと感じました」「林業の厳しい現状を知り驚きました」といった感想をいただきました。
矢部村愛林クラブの皆さん、準備・段取りから、当日の長時間のご対応まで、本当にありがとうございました!!
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【もり じゅん】