ふくおか森づくり日記

ふくおか森づくりネットワークのブログ

2012年10月

矢部村ツアー ご報告 その2

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矢部村ツアーの2ヵ所目の見学地は、個人が所有されている45年生のスギ林。
昨年間伐をしたばかりのきれいな山です。
植林時には1haあたり3600本ほどの苗を植え、これまでに3回ほど間伐を繰り返して、現在は1350本くらいまでに減らしてきているとのこと。
参加者の方から「間伐しなくて良いように、最初から少なく植えてはいけないの?」というご質問をいただきました。
ごもっとも!!
昔は間伐材が売れたんですよね。とくに八女地方は電柱材の生産が盛んだったし、密植することで、苗がお互いの成長を抑えて、年輪の詰まった良い木が育つと言われていたんです。
(最近は、少ない本数で植える事例も増えているようですが)

この後、植林3年目の山を見学して、午後からは座談会。
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矢部村愛林クラブや役場の方など10名の方からお話を伺いました。
矢部村に暮らし、都市の暮らしを選択しなかった理由を質問したところ、
20代の若者二人からは、「おじいさんに山に連れて行ってもらったりしていて、長男として実家を守っていきたいと思っていたから」、「親父たちの仕事を見てきたし、後継者の少ない林業を継いでいきたいから」というアッパレな言葉が返ってきました。
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他の方の回答からも、みなさん長男だからという自覚を強くもっておられることを感じました。
特に、おじいさんが孫息子(跡取り)に、与える影響が大きいようで、家族のあり方から考えさせられました。
ツアーの参加者のみなさんからは「山を守ることは、人を守ることだと感じました」「林業の厳しい現状を知り驚きました」といった感想をいただきました。
矢部村愛林クラブの皆さん、準備・段取りから、当日の長時間のご対応まで、本当にありがとうございました!!

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【もり じゅん】

矢部村ツアー ご報告 その1

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先日から、このブログで何度もご案内をしていた「矢部村を訪ねる現地ツアー」は、10月20日(土)に、素晴らしい秋晴れの元、無事終了いたしました。
ご参加いただいた皆様、受け入れのご対応をいただいた矢部村愛林クラブの皆様、本当にありがとうございました。
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最初に見学したのは、架線集材の皆伐現場。
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デモンストレーションとして、立木を伐採して搬出してくれるところまでやっていただきました。
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チェーンソーマンは(株)クリエイトやべの小森敏史さん(31歳)。林業歴13年目の実力派。最近出版された「道具と技 Vol.」の表紙を飾られている方です。
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現場で動いている架線集材機↑って、なかなか見る機会がないんで、ついつい興奮してしまいました。

つづく
(2枚目、3枚目の写真提供はフーちゃん)

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【もり じゅん】

気になるあいつ

この季節

山は秋の花や実りで賑やかになる

しかし、昆虫は徐々に姿を消していく

卵やサナギで越冬するもの

成虫で越冬するさまざまな形で翌年を迎える

先日、近くの山で道端の朽木の中でコクワガタのオスが死んでいた

越年できない虫なのに暖かい朽木にもぐりこんで冬をやり過ごそうとした彼

そんなことも考えない蟷螂

命ある限り、草の上で獲物を待つ

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秋が深まるに連れて、保護色である緑が

目立つ色に変わっていく

オオカマキリ

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【森を育てる会 鎌田 隆】

恐るべし 昆虫の図鑑 「採集と標本の作り方」 南方新社


自然観察センターのベランダ

ベランダや窓にライトトラップに集まってきた蛾があちこちに

分かる人にはぴんと来る

蛾の先生 小藤先生の調査の印

その中でこんな模様の毛がふさふさの生き物が

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蛾でした

模様と色が特徴的なので分かるかなと期待しないで図鑑を見た
(増補改訂版 昆虫の図鑑 「採集と標本の作り方」 南方新社)

するとどうでしょう 6000種類?いる蛾の名前の中から素人の私にも名前がわかりした。

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名前はカギバアオシャク 間違いなし!

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【森を育てる会 鎌田 隆】





矢部村ツアー 参加者募集中 その3(番外編)

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ツアーの下見のとき、たまたま皆伐作業中の現場をお見かけしました。
(ゴメンナサイ、今回のツアーでは、ここは通りません)

日本の林業では近年、「長伐期施業」が推し進められています。山に道を敷設して大きな林業作業車(高性能林業機械など)が入れるようにして、機械化した上で、繰り返し間伐をしながら、長い期間をかけて(80年生や100年生の)大径の木を育てるというやり方です。
一方、矢部村では、50年生くらいまでに育つと小面積(1~3haくらい)で皆伐して木を伐り出し、その後に苗を植えて育てるという、循環させて山を活用する林業が盛んです。そのため、矢部村の山は林齢の異なる林分がパッチ状に広がっていて、それは、全国的にみると(特に九州以外では)、珍しい風景だったりします。
(では、皆伐と間伐のどちらが良いの?という疑問は、ぜひ現地で質問してください!)

この現場では、集材機を使った架線集材という方法で木を搬出していました。
上の写真の中央部分をアップすると↓こんな感じ。作業をしている人がいました。
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頭上にワイヤーが張ってあって、その下にいる「荷掛手」は、オレンジ色の搬器から下に伸びているワイヤー(荷上げ索)に木を掛け終わると笛を吹いていました。(写真では見えにくいですが、青いシャツの人(荷掛手)の足下にある、ハの字になった2本の木に荷上げ索が巻き付けてあります)
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山の下の方には鉄塔(元柱)が建ててありました。写真では見えないですが、鉄塔の向こう側に集材機があって、荷掛手の笛を合図に架線を巻き取る操作をし、山の上からここ(土場)まで木を吊り下げて運びます。
(集材機は、こんな機械です)

実はここで作業をされていたのも、今回のツアーで講師をしてくださる「矢部村愛林クラブ」のメンバーの方だったそうです。
架線集材は、経験が物をいう技術なので、学びたいと憧れている林業者は多いようです。
そんな人のために!
スバリ架線が分かる」書籍が、今月発行されました。
この本の中で「ヤエン」という、古くからある集材技術も紹介されているのですが、その動画を発行元がUPしています
イラストなどでは見たことがあったんですが、動いているのを初めて見たので感動ものでした。

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【もり じゅん】
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