2/25-26の2日間、これまで紹介(技術習得制度カテゴリ)あったように、技術習得制度のモデル講習・審査会【機械編】を実施しました。
いったいどんな講習になるか、主催者ながら期待と不安が混じりながらのスタートでした。
実際やってみると、なるほど~うんうん。そうなんだ~と。納得することばかり。
自分がするのは、そこそこ自信があったのですが、
人に伝えるには、ここまで理論的に行う必要があるんだなーと実感!
黒木や宮崎のプロたちも、すごーく納得していました。
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【山村塾:こもりこうた】
日時:2006.2.25(土)~26(日)
場所:四季菜館、椿原共有林
内容:チェーンソーの整備と伐木作業、チェーンソー技術の練習方法など
講師:石垣 正喜 氏(S-GIT)、米津 要 氏(S-GIT)
準備事務局:坂井武志(森づくりフォーラム)
運営:山村塾
参加者:24名(スタッフ・講師含めて)
<講習メモ>
●オリエンテーションなどで
・森林ボランティアで、手ノコではなく、チェーンソーが増えてきたとともに、大きな事故も増えた。
→技術習得制度(3年前から@森づくりフォーラム中心)
・森林管理において、ボランティアの人々がどのように関わっていくべきか、何が必要とされるか。
→指導者育成→ランキング制度(5段階)(4年前から@S-GIT)
・今回の講習では、伐木の方法論を覚えてもらう。
・伝えた人が間違いを伝えだすと、連鎖的にどんどんと危険が広がる。→正しい指導法の確立が必要。
●目立ての仕方
・キックバックを起こさないような安全な目立て
→チェーンソーを目立てしやすい高さの台に置き、固定する。(ヤスリを持った手が水平に押し出せる高さ)
→目立てを行うときの体勢(フォーム)が重要。(上刃目立て角度30度に対し、まっすぐヤスリを押し出せる体勢。
→手の甲を下にやすりとやすりを持つ腕が一直線状になるようにする。
→柄は短めのものの方がやりやすい。
→横刃目立て角度の調整(90度をつくり→80~85度にする)*やすりの上下で調整
●エンジンのかけ方
・落としがけをせず、地面に置いて足で固定するか、股に挟んでスターターを引く。
・エンジンをかける際は、人が刃の前を横切らないよう、障害物に向かって行う。
・エンジンがかかったら、スローで暖機運転。
●チェーンソーの操作方法と指導方法
・指導手順
①構え方→②エンジン始動→③スロットルを回してみる→④木を切ってみる(上から→下から)
・本体操作は、無理せずに、なるべく負担を軽くするような体勢で、本体を腕だけではなく、体全体で支えるようにする。(両手、右腰骨ら辺、左腿の4点を基本に。脇をしめることと手の位置に注意)
→きちんとしたフォームで行うことで、指導者にとっても確実な指導ができ、初心者にとっても安全な方法を学ぶことが可能となる。
→初心者は、大きめのチェーンソーを使うことで、腕力に頼らず身体を使う使い方が身につく。
・刃の角度の調整は、手首ではなく、本体を持つ左手の位置を変えて行う。
・目立てを正しく行っていれば、キックバックも小さく、突っ込み切りなども容易である。(安全な目立て)
・指導する際は、操作者の右側で教えると、エンジン操作や、トリガー、本体の操作補助をしやすい。
・何かあったときは、指導者はヘルメットをたたき合図する。→直ちにスロットルを止める。
●丸太の水平輪切りの有効性
・直径25cm、長さ120cmくらいの丸太を直に立て、水平切り(バーの裏表)、受け口、追い口の練習ができる。
・また、フォーム、アクセルコントロール、エンジン操作の練習に有効
・丸太がなくても、水平器を用い、チェーンソーを水平に持つ練習など行うことができる。
●伐木方法
・実際に伐木を行う際は、自分の安全の確保も考慮に入れながら、指導を行う。(チェーン外の距離をとるなど)
・操作中の作業者を指導する時、声をかけても伝わりにくいので、からだの一部(肩やヘルメット)をたたいて、気づかせる。
・伐倒方向を確実にすることが、結果的には効率性と安全性が高くなるといえる。作業の途中で操作をやめて何度か確認することは、プロアマ問わず重要となってくる。
●作業後の話し合いから
・今回の講習会で、九州には意欲的な森林ボランティアが多数いることがわかった。
→九州において、森づくり団体の強いネットワークを形成してみては。
・将来的には、全国で統一された森林管理の技術カリキュラムと、それへの地域特性の付け加えを行うことで、統一性と、独自性を持った森づくり団体のネットワーク化を図りたい。
・技術者は指導者になってほしい。(今回のように勉強も必要)
・2006年6月に、テキストが完成予定。→それ以降はそのテキストを用い、モデル講習を実施していく。
・林野庁など行政主導の人材育成事業も実施されており、そことも連携する必要がある。
・講習会は参加費を取り、指導者に報酬を支払う必要がある。(指導者には責任があるので)
・前回の手道具編と今回の機械編では、講習の中身に違いがあった。
→機械編では、どうすれば正しい結果が得られるかという理論的な説明があるが、手道具には「どうすれば」という部分が不足している。
以上。
場所:四季菜館、椿原共有林
内容:チェーンソーの整備と伐木作業、チェーンソー技術の練習方法など
講師:石垣 正喜 氏(S-GIT)、米津 要 氏(S-GIT)
準備事務局:坂井武志(森づくりフォーラム)
運営:山村塾
参加者:24名(スタッフ・講師含めて)
<講習メモ>
●オリエンテーションなどで
・森林ボランティアで、手ノコではなく、チェーンソーが増えてきたとともに、大きな事故も増えた。
→技術習得制度(3年前から@森づくりフォーラム中心)
・森林管理において、ボランティアの人々がどのように関わっていくべきか、何が必要とされるか。
→指導者育成→ランキング制度(5段階)(4年前から@S-GIT)
・今回の講習では、伐木の方法論を覚えてもらう。
・伝えた人が間違いを伝えだすと、連鎖的にどんどんと危険が広がる。→正しい指導法の確立が必要。
●目立ての仕方
・キックバックを起こさないような安全な目立て
→チェーンソーを目立てしやすい高さの台に置き、固定する。(ヤスリを持った手が水平に押し出せる高さ)
→目立てを行うときの体勢(フォーム)が重要。(上刃目立て角度30度に対し、まっすぐヤスリを押し出せる体勢。
→手の甲を下にやすりとやすりを持つ腕が一直線状になるようにする。
→柄は短めのものの方がやりやすい。
→横刃目立て角度の調整(90度をつくり→80~85度にする)*やすりの上下で調整
●エンジンのかけ方
・落としがけをせず、地面に置いて足で固定するか、股に挟んでスターターを引く。
・エンジンをかける際は、人が刃の前を横切らないよう、障害物に向かって行う。
・エンジンがかかったら、スローで暖機運転。
●チェーンソーの操作方法と指導方法
・指導手順
①構え方→②エンジン始動→③スロットルを回してみる→④木を切ってみる(上から→下から)
・本体操作は、無理せずに、なるべく負担を軽くするような体勢で、本体を腕だけではなく、体全体で支えるようにする。(両手、右腰骨ら辺、左腿の4点を基本に。脇をしめることと手の位置に注意)
→きちんとしたフォームで行うことで、指導者にとっても確実な指導ができ、初心者にとっても安全な方法を学ぶことが可能となる。
→初心者は、大きめのチェーンソーを使うことで、腕力に頼らず身体を使う使い方が身につく。
・刃の角度の調整は、手首ではなく、本体を持つ左手の位置を変えて行う。
・目立てを正しく行っていれば、キックバックも小さく、突っ込み切りなども容易である。(安全な目立て)
・指導する際は、操作者の右側で教えると、エンジン操作や、トリガー、本体の操作補助をしやすい。
・何かあったときは、指導者はヘルメットをたたき合図する。→直ちにスロットルを止める。
●丸太の水平輪切りの有効性
・直径25cm、長さ120cmくらいの丸太を直に立て、水平切り(バーの裏表)、受け口、追い口の練習ができる。
・また、フォーム、アクセルコントロール、エンジン操作の練習に有効
・丸太がなくても、水平器を用い、チェーンソーを水平に持つ練習など行うことができる。
●伐木方法
・実際に伐木を行う際は、自分の安全の確保も考慮に入れながら、指導を行う。(チェーン外の距離をとるなど)
・操作中の作業者を指導する時、声をかけても伝わりにくいので、からだの一部(肩やヘルメット)をたたいて、気づかせる。
・伐倒方向を確実にすることが、結果的には効率性と安全性が高くなるといえる。作業の途中で操作をやめて何度か確認することは、プロアマ問わず重要となってくる。
●作業後の話し合いから
・今回の講習会で、九州には意欲的な森林ボランティアが多数いることがわかった。
→九州において、森づくり団体の強いネットワークを形成してみては。
・将来的には、全国で統一された森林管理の技術カリキュラムと、それへの地域特性の付け加えを行うことで、統一性と、独自性を持った森づくり団体のネットワーク化を図りたい。
・技術者は指導者になってほしい。(今回のように勉強も必要)
・2006年6月に、テキストが完成予定。→それ以降はそのテキストを用い、モデル講習を実施していく。
・林野庁など行政主導の人材育成事業も実施されており、そことも連携する必要がある。
・講習会は参加費を取り、指導者に報酬を支払う必要がある。(指導者には責任があるので)
・前回の手道具編と今回の機械編では、講習の中身に違いがあった。
→機械編では、どうすれば正しい結果が得られるかという理論的な説明があるが、手道具には「どうすれば」という部分が不足している。
以上。