ふくおか森づくり日記

ふくおか森づくりネットワークのブログ

技術習得制度

安全な作業に向けて

どうもー。
今日はこうのす里山くらぶの運営ミーティングでした。
会報の発送作業を含めて2時間半ほどのミーティングでしたが、そのうち1時間ほどは「技術習得制度」もからめた「安全な作業のあり方」についての議論でした。
今日だけではなく、この2ヶ月間ほどミーティングや作業日の度にこの件が話し合われます。おそらくこれからもそうでしょう。
この点だけで、「技術習得制度」の講習は意味があったと思っています。

ただ気になる点も。
講習に直接参加した人は、講師の刺激的な指導や体系的にまとめられたマニュアルに直接触れて帰ってきます。「心酔して」帰ってくると言ってもいいくらい。
しかし、保全活動は講習に参加した人だけでやるわけではないので、参加していない他のメンバーに、学んだことを伝え技術を共有していく必要があります。
この二次的な伝達の段階で、誤解や衝突が起こってます。

こうのすには造園業や森林ボランティア経験者が比較的多くいます。それまでの自分達のやり方や経験に多かれ少なかれ誇りを持っています。当然です。
講習に参加していない経験者は、参加してきた人が頭ごなしに指摘すると、フラストレーションを感じたり、それまでの自分を否定されているように感じたりするんですな。

もちろん、自分流のやり方や思い込みが危険がなのは事実です。それは放任できませんし、事故の無い作業のためにも、今回のマニュアルをはじめ安全な作業技術の習得が必須です。
しかし、そのような技術を「うまく伝えるための工夫」も同時に考えられてよいと思います。森づくりグループでは、人材にも時間にも限りがあるわけですから。

例えば、講習の際に最後2時間ほどかけて「自分の団体に導入する際の課題と対策」というテーマで話し合ってはどうでしょう?


と、ここまでエラソウなことを言ってきましたが、志賀は今回の講習には参加していません。ハハ、台無し。
その上で敢えて言うと、参加者の話しやコピーしていただいたマニュアルから「条件付きで素晴らしいマニュアル。まずは一通りやってみよう。」と考えています。
ちなみに「条件」というのは、「針葉樹の植林」で「その作業を行うという前提に立てば」ということ。こうのすのような広葉樹の高木を間伐しているグループでは、その手前の「この木は俺たちは伐っちゃなんねえ」という判断能力を早急に身に付けるべきと感じています。

しばらくは、皆でわーわー言いながら作業をしていきます。


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【こうのす里山くらぶ:しがそうし】

技術取得制度モデル講習・審査会「機械編」 実施記録

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2/25-26の2日間、これまで紹介(技術習得制度カテゴリ)あったように、技術習得制度のモデル講習・審査会【機械編】を実施しました。
いったいどんな講習になるか、主催者ながら期待と不安が混じりながらのスタートでした。
実際やってみると、なるほど~うんうん。そうなんだ~と。納得することばかり。
自分がするのは、そこそこ自信があったのですが、
人に伝えるには、ここまで理論的に行う必要があるんだなーと実感!
黒木や宮崎のプロたちも、すごーく納得していました。

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【山村塾:こもりこうた】 続きを読む

技術習得制度モデル講習会「機械編」見学

 チェーンソーにさわった事もない私が、この制度の全体を知りたい気持ちもあり、
「山村塾」まで見学に出かけて来ました。

 スケジュールは
初日 午前 のこ目立て
   午後 伐木デモンストレーション
2日目午前 丸太切り
   午後 ふり返り    

IMG_7811.jpg


講師は静岡 S-GIT (清水みどり情報局)からの石垣氏、米津氏のお二人です。
 石垣氏は、「手仕事編」のお二人とはひと味もふた味も違って、まさに硬派。
単刀直入、遠慮ない語り口で、核心を突いた言葉が次々と溢れ出ます。

『<伐木作業は、生命とひきかえの仕事>こう云ってしまえば誰も手を出したがらなくなる。しかし、これは事実。現実をハッキリ云って、しっかり認識を持って作業に当たってもらうこと、これが安全作業の基本』と言われる一方で、『技術・技能は言葉で伝えられるものではない。めいめいに会得、体得してもらうしかない』と言い切り、その為に必要な事は?を14年前から10年先を見据えて考え分析し試行し、研鑽を重ね・・と技術・技能を伝えることへの気概を感じさせて、初心者には特に反論を許さぬ説得力がありました。
 清水での普及活動は、小学生も対象に置き、森林ボランティアへの信頼性、社会的認知を念頭に更に10年後を見据えた活動を進めておられるようです。

講座の最初は目立てからでしたが、
 安全作業 ⇒ エネルギーのムダ遣いをさける(集中力、周辺への気配り、などゆとりをもてる) ⇒ チェーンソーの整備状況は? ⇒ 目立てが正しくされているか? つまり、正しく出来ていれば、木に鋸を当てた時弾ける(キックバック ⇒ これで眉間を切る、足を切る)おどる、切れない・・等、の危険要因を小さくでき、作業も楽でスムース ⇒ 安全作業の第一条件

 石垣氏の話は、全体にわたってこのように安全作業に結びついてくるよう構築されていて、大変わかりやすい内容です。

img20060302.jpg


 目立ての大切さ、ソーを使うフォームの大切さ、丸太切りの大切さ、そして切口40センチ強の杉伐木デモンストレーションの様子、伝えたい事多くありますが長くなるので S-GIT 通信中の石垣氏の言葉を一部転載させて頂きます。

”この制度の普及活動をしていて感じる事に、「安全」という言葉を付ければ「安全」な活動が保証されているかのような錯角をしているのではないか? ということ。
確かに、何をするにも「安全」が強調されてしかるべきですが、言葉ではその保証になりません。
 「安全」確保は、「何かがあるから、何かをしたから」という画一的で極め付きなものはありません。 それぞれの状況、条件で、どのようなリスクがあるか読む洞察力と判断、そしてそのリスクを回避して行く技術力です。そこには、プロの技術、アマチュアの技術などと云うものはなく、全て同一線上にあります。ランク付けは、この線上の何処に位置するかを確認する為のものなのです。・・・”

【文:こうのす里山クラブ ゆるゆる みやの】  【写真:もり】

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技術習得制度モデル講習会「機械編」報告の前振り

山仕事のプロ達の視線が、講師の石垣氏の手元に釘付け。

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2月25、26日は技術習得制度モデル講習会「機械編」が、黒木町の山村塾で行われました。
これは、2月4、5日におこなわれた「手道具編」に続く第2弾です。

【森を育てる会 もりじゅん】

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森づくりの道具

宮野さんの投稿↓の「サムライ」という言葉に反応して、先日の「技術習得制度モデル講習会」で思い出したことを。
先日の講習会では作業スタイルの重要性を学びました。
安全で機能的な服装や装備についてです。
特に興味を持ったのが作業道具の種類とその装着の仕方です。

img20060221.jpg


講師のお一人は、右側の腰にロープと手斧を、左側に滑車、ノコ、くさびを下げていました。
道具を手に取る流れもスムーズで、装備が非常に体に馴染んでいるという印象を受けました。
ところで、あとから気づいたのがノコの位置。私は自分自身もですが、他の人に教えるときもノコは右側に下げるように言っていました。
しかし、剣道の竹刀などを考えてみると右利きの人は左側にさした方が良いのかもと、今さらながら思ったのでした。
まさに、サムライの居合い抜きに似て。
私の周りの人は、圧倒的に右利きの人は右側に下げる人が多いようですが。
さて、あなたは右派?左派?
【森を育てる会 もりじゅん】

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